2019年に登場する5Gスマートフォン 「高速通信」だけでなく「低消費電力」もメリットに

5G世代では、数10Gbps通信を想定したミリ波、数Gpbs通信を想定した6GHz以下の周波数帯(Sub-6GHz)、そして現在利用されているギガビットLTEの3種類のネットワークを組み合わせ、さまざまな用途での無線通信需要をカバーすることが想定されています。一方で、最大数10Gpbsに達する高速通信を実現するにあたって主力となるミリ波では、従来と比較しても直進性が強いという理由から到達距離が限られるという性質があり、これがカバレージ拡大における課題となるのです。Carson氏によれば、こうした帯域では特にビームフォーミングが重要となり、カバレージにおける問題をある程度解消できるということです。現在、ミリ波を使う高速通信は、60GHz帯を用いたIEEE 802.11adのWi-Fiが挙げられています。802.11adのルーターなどでは24のアンテナが同時にビームフォーミングを行うことで最大7Gpbsの高速通信を実現するということです。

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